
ライター:オンラインショップ 店長:上岡
さて、パティスリーの最寄駅ではなく、大きな駅に行かなかったのは、パリを歩く前に荷物を預けたかったんです。
店長は汗っかきです。そして、この日は熱波が来てた夏日。そこに十何キロのトランクを引いて歩いたら、店長のライフはゲームに慣れてない人がプレイするマリオよりも早く無くなって、ゲームオーバーになります。
なので、駅に着いたら、とにかく荷物を預けられそうなマークを探してさまよいます。
よくわかりませんが、「カバンとカギ」のアイコンみたいなのが並んだマークが目に入ったので、近づいてみると「Left Luggage(残された荷物=荷物を預けて行く人向けの場所=コインロッカー的なとこ?)」と英語でも書いてくれていたので、そちらに向かいます。
さすがヨーロッパ、コインロッカーの入り口に金属探知機とX線検査マシンみたいなのがあり、一旦全部通してから、中に入りました。ちょい古い施設っぽくて、クレジット決済ができなかったので、なけなしの現金を両替して9ユーロ入れます。9ユーロってことは、約1550円…、なかなかのお値段、なんて思考もよぎりながら、円安な国からやってきた汗っかきな日本人には他に手段もないので、全部預けて身軽になりました!
さてさて、人生初めてのパリの街に繰り出します。
騒音がすごく苦手な店長なので、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを装着してパリの街を歩き始めました。と同時に、自動再生された音楽が流れてきました。
そう、梅沢富美男さんの名曲「夢芝居」!
「恋のかーらくりー ゆーめしばーいー」
なんでやねん!って言われそうですが、なぜでしょう、めっちゃパリの街と合うんです。さすがです。
普段は音楽はかけずにノイズキャンセリング機能だけを使ってるんですが、ひとまず名曲が終わるまでは触らず、終わってから音楽はオフにしてテキトーに目的地の方角に向かって散策します。だいたいの方角と最終的に行きたい通りの名前なんかだけ確認しておいたら、たぶん近くまでは行けるだろう、というゆるい魂胆です。

2キロほど歩いてパティスリーのある通りには出られたので、そこからはGoogleマップ先生を使いながら、無事到着しました。開店の数分前に着いちゃったので、しばしベンチで休みながら、どことなく雰囲気の違うフランスの鳩を眺めていると、シャッターの開く音がしましたのでお店に入り、ついにフランス語で注文する時がやってきました!!
(このペースで書いてたら、コラム何本になるんだろう…)
梅沢富美男さんの「夢芝居」
大衆演劇の大スターの梅沢さんのデビュー曲でございます。
当時の風潮から、周りの人たちに「歌手デビューしちゃう?」って圧をかけられていたそうです。が、あんまりのり気じゃなかった梅沢さんは、ちょっと無理難題(あの超大御所作曲家・小椋佳さんが楽曲を提供してくれたら歌っちゃうよー)を吹っかけ、話が進まないだろうとタカを括っていたそうです。
が、いろいろな縁が重なって、小椋先生が作ってくださることになり、誕生したのが、こちらの名曲だということだそうです。
ちなみに、小椋先生が同日に作り上げた童謡がいい出来で、そのあとで梅沢さんの曲に取り掛かろうと思っていたけど疲れちゃったので、その童謡を短調に変えてみたら、あら不思議、めっちゃええやないのさー、となり、それが現在の「夢芝居」になったんだそうです!
(すべてWikipediaからの情報です)
