ノエル・ヒルのようにコンサーティーナを演奏する方法


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から「アイルランド最高のコンサーティーナ奏者と称されるノエル・ヒルのように演奏するための方法」についてまとめた記事を許可を得て翻訳しました。

原文:How To Play The Concertina Like Noel Hill

ノエル・ヒルのようにコンサーティーナを演奏する方法

ノエル・ヒルは現代のコンサーティーナの巨匠である。彼はアイルランドの伝統的なコンサーティーナ演奏に独力で革命を起こし、音楽の風景を永遠に変えた。コンサーティーナの今日の人気は、ノエルの革新的でインスピレーションに満ちた演奏と、卓越した技術的才能に負うところが大きい。

ヒルは別次元の奏者であり、彼がダンス・チューンにもたらした装飾音や変奏は想像力に富み、スリリングである。
― アイリッシュ・エコー

ノエルの演奏スタイルは象徴的であるだけでなく、独創的だ。彼は、彼のサウンドを再現しようと努力する何世代もの奏者にインスピレーションを与えてきたが、彼の演奏は、最初の一音からすぐにそれとわかる。ノエル・ヒルNoel Hillは一人しかいない。

彼の演奏を際立たせているものは何なのか。このまま読み進めて、彼の象徴的なコンサーティーナ演奏スタイルと、伝統的なアイルランド音楽へのアプローチを一緒に探ってみよう。このコンサーティーナの巨匠の足跡をたどり、あなたの演奏を次のレベルに引き上げる方法をお教えしよう。

パイピングの影響

ノエルは以前、むしろイリアン・パイパーになりたいと語っていた。我々にとって幸運なことに、彼はコンサーティーナ奏者の家系に生まれ、その跡を継いだ。しかしパイプへの愛情は彼の演奏に顕著に表れており、彼の独創的な音楽スタイルの進化に大きく貢献している。ノエルは偉大なパイパーを模倣するために、長年研究してきた。

アイルランドの伝説的なイリアン・パイプ奏者であるウィリー・クランシーWillie Clancyとシェイマス・エニスSéamus Ennisは、ノエルのコンサーティーナの演奏スタイルと音楽へのアプローチに最も強い影響を与えた。

パイプに魅了されたんだ。クランシーの演奏をいつも頭の中で聴いているし、私の演奏にはパイプの影響がとても強いんだ。ダブリンに移ってからは、シェイマス・エニスとよく一緒に過ごし、音楽やパイピングについて語り合った。素晴らしい人だった。
― ノエル・ヒル

パイピングの影響は今日まで聴くことができ、ノエルの演奏の基本的な要素であり続けている。コンサーティーナのリードの音色はそのものがすでにイリアン・パイプから生み出される音色を彷彿とさせるが、ノエルはさらに伝統的パイピングの要素を取り入れている。それは、彼が使うフレージング、低音と和音の選択、そして装飾の多用、特に低音のDでのクランcransの使用に聴き取ることができる。

下のビデオの再生ボタンを押し、目を閉じて聴いてほしい。名パイプ奏者のイメージを思い浮かべるのは難しくないだろう。

ノエルのアルバムを聴いたりライブを観れば、彼がコンサーティーナの特定の低音ボタンを使ってイリアン・パイプのドローンやレギュレーターの音色を再現し、雄弁なメロディーの表現に微妙な背景を与えていることにすぐに気づくだろう。
― アイリッシュ・ミュージック・レビュー

このようなコンサーティーナの名手が、自分の選んだ楽器について嘆くことがあるのかと驚嘆する人もいるかもしれない。しかし私は、彼のパイプスへの憧れとある意味羨望が、コンサーティーナの可能性を深く追求することに大きく貢献したと主張したい。彼のスタイルとサウンドの探求は、現代アイルランドのコンサーティーナ演奏の風景を一変させたのである。

おすすめの聴き方

もしあなたがノエル・ヒルのようにコンサーティーナを演奏したいなら、彼に最初にインスピレーションを与えた偉大な音楽家たちの演奏を聴く必要がある。ミセス・クロッティMrs. Crotty、パディ・マーフィPaddy Murphy、ウィリー・クランシーWillie Clancy、シェイマス・エニスSéamus Ennisなどだ。

ノエル自身の演奏の背後にあるインスピレーションや、彼が演奏のたびに尊重しようとしている豊かな音楽の伝統を理解することは重要だ。この素晴らしい音楽の数々に加えノエルのディスコグラフィーは、舞台で演奏する新進の音楽家だけでなく、アイルランドの伝統音楽に興味を持つすべての人にとって必聴のものだ。

アルバム「アイリッシュ・コンサーティーナ」

ノエルのデビュー・アルバム『The Irish Concertina』は1988年にリリースされ、同年のフォーク・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。このささやかなアルバムは、ノエルの技術的な素晴らしさとコンサーティーナの能力の両方を見事に表現した傑作として、今日に至るまで語り継がれている。この象徴的なアルバムの中で私が最も好きな曲のひとつは、ノエルによるスロー・エアTáimse im’ Chodladhの心にしみる演奏だ。

ノエルの代表的なアルバムは最近、特にオンラインでは入手が難しくなっている。そのためこの感動的な解釈の録音を共有したいところだが、残念なことに彼の才能を同等に披露する代替音源で我慢するしかない。次の動画の、スロー・エア『リムリックへの哀歌The Lament for Limerick』の見事な演奏で、彼の絶妙な音楽性を聴いてほしい。

ノエルは現代最高のスローエア奏者のひとりだ。彼の音楽に対する深い結びつきはいつでも明らかだが、特にエアーを演奏しているときにそれが感じられる。ひとつひとつの音に優しさがあり、注意深く選ばれて演奏され、深い繊細さが感じられる。

ノエルの言葉を借りるなら、私(筆者)が音楽を演奏するのは神への祈りのようなものだ。私の人生の物語は音楽を通して語られ、私が耐えたどんな苦しみも私の音楽に反映される。どんな重荷を背負っていても、音楽はそれを取り除いてくれる。音楽がなかったら、私は正気を失っていたと思う。

ノエルの影響を受ける以前は、コンサーティーナはまだダンサーに音楽を提供する楽器というイメージが強かった。ダンス曲はリズミカルでパンチの効いたスタイルで演奏され、音楽的な解釈はほとんど考慮されていなかった。しかしノエルのユニークなアプローチは、コンサーティーナを深みのある感情豊かな演奏が可能な楽器へと、私たちの目の前で変貌させた。

「アイリッシュ・コンサーティーナ2」

ノエルの次作のソロ・アルバムがリリースされるには2005年まで待たなくてはならなかった。その間にノエルに触発された他のコンサーティーナ奏者達も頭角を現したが、ノエル・ヒルに匹敵する成功を収めた者はいなかったと私は思う。このアルバムには、アイルランド最高のコンサーティーナ奏者の見事な演奏だけでなく、アレック・フィンAlec Finn、スティーヴ・クーニーSteve Cooney、ブライアン・マクグラスBrian McGrathというドリーム・チームの伴奏者が参加しており、彼らの演奏がノエルの洗練されたコンサーティーナ・スタイルを完璧に引き立てている。

まさに『アイリッシュ・コンサーティーナ2』は驚異的な出来栄えである。指の俊敏さはもちろんだが、より重要なのは、この大先輩が他の演奏家がほとんど夢見ることのできないようなこと(メイヨー州の一部では違法になっているものもある!)をコンサーティーナでやってのける能力と敏捷性を保持していることだ。
― アイリッシュ・ミュージック・レビュー

ブライアン・マクグラスと伝説のフィドル奏者フランキー・ギャヴィンの伴奏によるノエルの演奏は、以下で聴くことができる。

アイリッシュ・コンサーティーナ3~ライヴ・イン・ニューヨーク

ノエルの3枚目のソロアルバムは、少し変わった作品だ。ニューヨークでのライヴ録音で、彼の演奏はまた違った見方ができる。ライブならではのエネルギーに満ちており、スタジオで再現するのは不可能に近い。

前回のレコーディングのリリースから十数年後、ヒルはこの「避雷針」のようなライブ・レコーディングによって、静寂と空白から姿を現した。そのサウンドは明るく、ノエルの創造的なエネルギーは、彼の豊かで多彩な選曲を通してほとばしる。スローエアでのソウルフルな感覚は比類ないもので、”Ó Rathaille’s Grave”は、最後の音が鳴り終わった後も、リスナーの潜在意識に孤独な道を辿り、長く響き渡る。
― アイリッシュ・タイムズ紙、シボーン・ロング

コラボレーション

聴く価値があるのはノエルのソロ曲だけではない。彼は伝統的な大物アーティストたちとも共演し、レコーディングしてきた。しかし私が思うに、他を圧倒する2つのコラボレーションがある。その一つは1979年、ノエルがクレアのフィドル奏者、トニー・リネンTony Linnaneとデュエット・アルバムを録音したものだ。このレコーディングは、微妙な意味で革命的だった。コンサーティーナ奏者がフィドル奏者のフレージングに完璧に合わせたのは初めてのことだった。

コンサーティーナはその独特で象徴的な変化を保ちつつも、ノエルがどのように音楽を形作っているのか、何かが違っていた。彼がデュエットのパートナーと完璧にシンクロしていたのは間違いない。これほど異なる2つの楽器を演奏するのは容易なことではない。偉大なアレック・フィンAlec Finnマット・モロイMatt Molloyとの共演を見てほしい。

同志との絆

ノエルは、同じクレア人であるトニー・マクマホンTony MacMahonとも2枚の美しいアルバムを録音している。このコラボレーションが最も印象に残っているのは、おそらくこれらのアルバムが2人の同族の魂の出会いのように感じられるからだろう。最初のアルバム『I gCnoc Na Graí(ノックナグリーにて)』は、1985年にSliabh Luachraのパブでライヴ録音されたもので、生き生きとしたデュエットとソロのセレクションに加え、両者のミュージシャンが知られるようになった絶妙なスロー・エア演奏が散りばめられている。

2枚目の『Aislingí Ceoil(Music Of Dreams)』も1993年にダブリンでライヴ録音された。今回は、イアーラ・オ・リオナールIarla Ó Lionard.の見事なヴォーカルが加わっている。

ここでもまた、シンプルであるがゆえにそれぞれの演奏者が輝いている。複雑なアレンジもなく、余計な装飾もない。一音一音が意図を持って演奏され、先人たち、そして彼らの足跡をたどってきた偉大な奏者たちへのオマージュとなっている。それでもなお音楽は衝撃的だ!

アイルランド音楽とダンス音楽を演奏することの楽しさを余すところなく表現した録音があるとすれば、これしかない!
― The Living Tradition

マクマホンとノエルは、音楽への尊敬だけでなく、お互いへの尊敬の念を共有して以来、生涯の友人となった。ノエル・ヒルの演奏を、魔法のようなトニー・マクマホンほど高く評価する人はいないだろう。

音楽家として彼は魂の強壮剤であり、アイリッシュ・コンサーティーナの真の巨匠である。彼はこの音楽を特別なものにしているものすべてを吸収し、それを私たちに返してくれる。

アイルランドの古い歌謡曲の魂のこもった演奏は、彼の芸術への完璧な導入となる。彼のダンス・ミュージックの人生を肯定するようなディテールから、スロー・エアーの悲しげなロング・ノートまで、そのすべてが彼の両手の間にある靴箱よりも小さな楽器から生み出されている。
トニー・マクマホン

教育

ノエル・ヒルは教師としての需要が非常に高い。他の巨匠ミュージシャンがソロ活動に専念する一方で、ノエルは「教えるという崇高な芸術」に畏敬の念を抱いている。彼は以前、音楽を伝え、伝統を守る手助けをすることに責任を感じていると表明している。彼は、音楽家は自分たちを豊かにしてくれた伝統に恩返しをしなければならないと固く信じている。伝統的なアイルランド音楽への深い愛情こそ、ノエルが受け継いでいきたいものなのだ。

優れたコンサーティーナ演奏には強力なテクニックが不可欠だが、ノエルはテクニックを教えるだけではない。彼はまた、生徒が自分の演奏スタイルを確立し、独自の音楽的音世界を創造し表現することを学ぶよう奨励している。

偉大な巨匠たちから学びながらも、ノエルは独自のサウンドとスタイルを確立してきた。彼は伝統に忠実でありながら、音楽を自分のものにすることの重要性を説いている。毎年アイルランドとアメリカの両方で開催されるノエル・ヒル・コンサーティーナ・スクールには、何百人ものコンサーティーナ奏者が集まる。巨匠ノエル・ヒル本人から学び、彼の独創的な演奏スタイルに浸るには絶好の場所だ。
参加した人たちはいつもその体験を絶賛し、ノエルの演奏メソッドに「改宗」して、彼の音楽の福音を世界に説く覚悟を固めて帰っていく。

独創的な演奏法

ノエルはコンサーティーナ奏法の多くを叔父から学んだが、おそらく彼の奏法に最も大きな影響を与えたのは、クレアの伝説的コンサーティーナ奏者、パディ・マーフィPaddy Murphyだろう。パディ・マーフィはコンサーティーナのパイオニアと言われている。彼はクロッティ夫人Mrs. Crottyや前の世代のやっていた古い2オクターブでの演奏スタイルから逸脱し、楽器の可能性を追求し始めた。

彼は他の楽器、特にパイプやフィドルから装飾を拝借し、新しい、しばしば未使用のキーで演奏しながら、スムーズで流れるようなフレーズを容易にするための代替音階のシステムを開発した。今日最もよく知られているのは、彼独自のクロス・ロー・フィンガリングcross-row fingeringのシステムである。

ノエル・ヒルは、パディからこのクロス・ロー・フィンガリングの演奏法を学び、彼自身の演奏の必要性に合うように適応させながら、それを発展させ続けてきた。

クロス・ロー・フィンガリングとは?

クロス・ロー・フィンガリングは、蛇腹の動きを減らすことを目的としている。これにより、よりスムーズで流れるような音楽的フレーズが可能になる。また、「チョッピング」の可能性を減らすことも目的としている。チョッピングとは、奏者が同じ指を使って2つのボタンを次々に演奏することだ。これは、すべてのスタイルのコンサーティーナ奏者が避けようとしているものである。

どのように行うのか?

アングロ・コンサーティーナは、ご存知のようにダイアトニック楽器だ。アイルランドの伝統音楽を演奏するために使われるアングロ・コンサーティーナは、通常C/Gにチューニングされている。つまり、コンサーティーナのボタンの真ん中の列には、ハ長調C major scaleの音階を演奏するのに必要なすべての音が含まれており、一番内側の列には、ト長調G major scaleの音階を演奏するためのすべての音が含まれている。この多用途な楽器はバイソノリックでもあり、蛇腹を押すか引くかによって各ボタンが2つの異なる音を奏でる。

コンサーティーナでは多くの音は2箇所以上の異なるボタンで演奏ができ、交互にボタンを押すことで同じ音を演奏できる。蛇腹を押すか引くかは、どちらのボタンを選ぶかによって決まる。そのため、あるフレーズやメロディにおいて蛇腹を同じ方向に動かしていてぎこちない演奏になる場合は、代わりのボタンで演奏することで、その音の1つを置き換えることができる。

例えばG2という音は、左手の3つの異なるボタンで演奏することができる。そのうちの2つのボタンは、蛇腹を押すが、3つ目のボタンは蛇腹を引く。だから、例えば全部引きで演奏した方が滑らかな音になるようなフレーズがあれば、外側の列のG(これは蛇腹を引いて演奏する)を使うことができる、ということだ。

ほとんどのコンサーティーナ奏者は、このようなことをある程度直感的に行っているのだろうが、ノエル・ヒルは1つ1つの音やフレーズを本当によく考えて演奏している。彼の細部へのこだわりは他の追随を許さない。

以下の彼の演奏を見て、彼が別の指使いを選んだ場所を特定できるかどうか試してみてほしい。

なぜノエル・ヒルはクロス・ロー・フィンガリングを好むのか?

蛇腹の押し引きの方向転換の頻度を減らすことで、奏者はフレーズを違った形にすることができ、特定の音へのアクセントを変え、伝統的な古いスタイルのコンサーティーナ演奏よりも、曲の流れをより自由に、途切れなくすることができる。

アイデア自体はシンプルだが、うまく演奏するには多くの工夫が必要だ。ほとんどのコンサーティーナ奏者は、その音階のボタンによる運指を基本としているため、運指の変更に苦労することがある。しかし、どちらの奏法が正しいということはない。どちらにも長所と短所がある。ボタン・アコーディオンの奏法の違いと同じように、結局は個人の好みによる。

クロス・ロー・フィンガリングには、先読みと準備が必要だ。本当に先のことを考えなければならないし、本能的にできるようになるまでには時間がかかる。初期の段階では、指をどこに置くべきか計画するために、曲をマッピングする必要があるかもしれない。

しかしこれまで述べてきたように、この方法によって音楽のフレーズを形作る大きな幅ができる。また、コードを弾いたり特定の装飾を施したりするために、特定の指を解放することもできる。

ノエルの象徴的なサウンド

ノエルのサウンドは実に独創的で、一聴でそれとわかる。彼のクロス・ロー・フィンガリング奏法は、その最大の要因のひとつだ。これにより、彼は音楽の可能性を最大限に追求し、彼自身のビジョンを反映した形で曲を形作ることができる。フレージングに関して言えば、ノエルはイリアン・パイプだけでなくフィドルの音色にも大きな影響を受けている。彼はこれらの楽器のスムーズで流れるようなサウンドと、リズムの吠え声の両方を再現することに成功している。

彼独自のクロス・ロー・フィンガリング奏法がそれを可能にしているのだが、同時に彼の比類なき音楽的な耳の良さが、この印象的な偉業を達成するのに役立っている。ノエルの象徴的なサウンドのもうひとつの要因は、コードの使い方だ。

ノエルは通常、三度を省略したコードを演奏する。三度はコードがメジャー(幸せで楽しい)かマイナー(ムーディー/悲しい)かを決定する。三度のないオープン・コードは、メジャーでもマイナーでもなく、より曖昧なモーダル・サウンドを生み出す。

これにより曲の調性がより自由になる。ノエルは、長調や短調の規則に従って音を決めるのではなく、曲そのものによって形作られた、より自由で開放的な音を作り出しているのだ。これがモーダルという言葉の音楽的な意味である。

憧れの楽器

多くの楽器の巨匠がそうであるように、ノエルも所有する楽器や演奏する楽器を1つに限定することはない。その代わりに、ウィートストーンWheatstone、ラシュナルLachenal、ジョン・ディッパーJohn Dipperのモデルなど、数々の素晴らしいコンサーティーナを所有している。

ノエルは以前、ウィートストーンのリノータ・コンサーティーナWheatstone Linota concertinaを3台所有していると語っている(1台所有するだけでも十分羨ましいのに!)。これら3台のコンサーティーナに加え、彼はラシュナルのアングロ・コンサーティーナと、コンサーティーナ製作者ジョン・ディッパーのカウンティ・クレア・ミニチュアも演奏している。

ノエルは、標準的なC/Gだけでなく、A/DやAb/Ebなど、さまざまなキーのコンサーティーナを演奏する。特にAb/Ebモデルは、素晴らしい透明感と甘美さを生み出す。下のビデオで彼の演奏を聴くことができる。

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ウィートストーン・レイアウトとジェフリーズ・レイアウトがあるが、ノエル・ヒルと彼のクロスフィンガリング・メソッドを模倣したいのであれば、ウィートストーン・レイアウトを選ぶべきだ。

これは、あなたの演奏を次のステージに引き上げることを約束する、よくできた楽器だ。コンサーティーナの巨匠と同じレベルには達していないかもしれないが、耐久性があり、反応性の高い楽器で技術を向上させたいと考えている人に最適だろう。

そして、夢のコンサーティーナに投資する前に、ゆっくりと自分のコンサーティーナ・コレクションを築くことができる。というのも、私たちコンサーティーナ愛好家にとっては世の中に出回っているほとんどのコンサーティーナがそこにあるのだ!