ドニゴール・フィドルウィーク2026:松井ゆみ子

ライター:松井ゆみ子

今夏、フラーキョールのオール・アイルランド大会が初の北アイルランド・ベルファスト開催で大きな話題になったのは日本でもご承知と思います。同じ週、へそ曲がりたちはドニゴールの小さな集落で開催されたフィドル・ウィークに向かいました。わたしは今年で3年目の参加。リピーターが多いサマースクールで、講師陣も参加者たちも顔なじみが増え”reunion”の意味合いが濃くなっています。

ベルファストのお祭り騒ぎのおかげで、ドニゴールのフィドルウィークは若干影響を受け、生徒も講師陣も例年より少し不足気味でしたが、逆に新しい若い世代のフィドラーたちがクラスを任され活気が増した印象。

生徒の方も、講師陣のこどもたちがフィドルを持てる年齢に達し、こぞってクラスに参加しているのが素晴らしかった。参加者たちにも子連れが目立ち、ちっちゃなフィドルケースを自慢げにさげるこどもたちをたくさん見ました。こどもたちだけのパブセッションもあって、大人顔負けのチューンを譜面見ずにがんがん弾いてました!

リードするのはドニゴールのスターフィドラーのひとり、エイダン・オドネル。彼のお嬢さんたち3人も一緒に演奏。末っ娘ちゃんは確か6歳。上のお嬢さんもまだ小学生ですが、すでにちょっと実験的なハーモナイズを演奏したりしていて感心しました。いずれ彼女も講師陣に加わるのだろうな。

今年はシボーン・ピープルズもクラスを受け持ち、レッスンが終わるとパブのセッションで弾きまくる姿を見ることができました。かっこいい。

今年公開になったばかりの映画「TRAD」に出演しているフィドラー、Megan McGinleyが今年のフィドルウィークでクラスを担当。ほぼ毎晩開催される講師陣たちのコンサートで彼女のソロ演奏を初めて聴き、驚愕。

リメリック大学でジェイムス・バーンの愛娘アシュリンがレッスンを担当し、近年卒業したばかり。女優業も順調で、「TRAD」の前にスライゴーで制作された話題映画「HORSESHOE」にも劇中のフィドル演奏で参加。

華奢な体躯にも関わらず、ドニゴールらしい力強い演奏に加えて、個性溢れる展開、かなりな才能の持ち主だと思いました。

その日のコンサートのトリは、アコーディオンのダーモット・バーン。なんとフィドルに持ち替えての登場です。彼のフィドル演奏は初めて聴きましたけれど、いい感じに枯れた演奏で素晴らしかった。

途中で迎え入れたのは彼の愛娘ニーア。笑顔も演奏もすてきな彼女の演奏がまた、メガン・マッギンレーとは異なる度量を見せていて、頼もしい。

講師陣フィドラーたちは毎朝5時すぎまで演奏していたとか。

わたしは聴くだけでしたけど2時、3時まではパブにとどまっていました。

翌朝のレッスン10時集合、ぐったりした講師と参加者たちの様相も毎年恒例で。

今は習ったばかりのチューンのおさらいに追われております。

Humours of Whiskey は新たなお気に入り。

https://www.facebook.com/BrieryGap/videos/trad-is-an-irish-coming-of-age-film-that-celebrates-the-music-landscapes-and-spi/2561031727687117/