
出典 https://blog.mcneelamusic.com/
アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、「コンサーティーナの演奏方法」について解説している記事を許可を得て翻訳しました。
原文:Learn to Play the Concertina in 5 Easy Steps
5ステップで学ぶコンサーティーナの演奏方法
コンサーティーナの演奏は難しいですか?
コンサーティーナは本体が小型でボタン配列も扱いやすいため、あらゆる年代の初心者にとって演奏しやすい楽器です。運指表を見ながら位置を確認すれば、コンサーティーナの音を見つけて演奏するのは比較的簡単です。
蛇腹の押し引きを使った演奏方法は少し練習が必要ですが、コツをつかめば難しくありません。一度慣れてしまえば、比較的すぐに演奏できるようになります。習得の早さにもよりますが、早ければ30分ほどで最初の簡単な曲を演奏できるようになるでしょう。
フリーリード楽器とは?
コンサーティーナは、アコーディオンやメロディオンと同じフリーリード楽器です。フリーリード楽器とは、楽器の内部に取り付けられた金属製のリードが空気の流れによって振動することで音を出す仕組みの楽器です。
コンサーティーナは六角形の形状をしているため、アコーディオンなどのよく似た楽器との違いも簡単に見分けることができます。

出典 https://blog.mcneelamusic.com/
コンサーティーナの演奏方法
コンサーティーナの演奏方法は、お使いの楽器がアングロ・コンサーティーナかイングリッシュ・コンサーティーナかによって異なります。それぞれ演奏スタイルや演奏方法に違いがあります。
演奏できる音や、その音がどのボタンに配置されているかも、演奏するコンサーティーナの種類によって異なります。以下の重要な違いを確認しておきましょう。

出典 https://blog.mcneelamusic.com/
アングロ・コンサーティーナの演奏方法
アングロ・コンサーティーナは複音式(バイソノリック)の楽器です。これは、蛇腹を押すか引くかによって、1つのボタンから異なる2つの音が出ることを意味します。
正式には「アングロ・ジャーマン・コンサーティーナ」と呼ばれますが、伝統的なアイリッシュ音楽で最も広く演奏されているコンサーティーナです。多くのアイリッシュ・コンサーティーナ奏者は、C/G調の30ボタン・アングロ・コンサーティーナを使用しています。
アングロ・コンサーティーナはダイアトニック楽器です。つまり、CメジャーまたはGメジャーで演奏するために必要な音がすべて備わっています。また、3列・30ボタンのコンサーティーナには、半音(臨時記号の音)もすべて含まれており、全ての半音階を演奏できるクロマチック仕様となっています。
ボタン配列を覚えるには多少時間がかかりますが、アングロ・コンサーティーナは指の動きを最小限に抑えながら素早く音を切り替えられるため、伝統的なアイリッシュ音楽の速いテンポにも対応しやすい楽器です。これが、アイリッシュ音楽だけでなく世界中で人気を集めている理由の一つです。
アングロ・ジャーマン・コンサーティーナについて詳しく知りたい方は、私の「Concertina FAQ」もご覧ください。
ステップ1 – コンサーティーナの持ち方
コンサーティーナを膝の上に置き、片側だけを膝の上部に乗せて重さを支えます。こうすることで、反対側を自由に動かせるようになります。両側のハンドストラップに指を通し、親指はストラップの外側に出して構えます。
※注意: コンサーティーナは必ず正しい向きで持ちましょう。右手の親指がエアボタンの横に来る向きが正しい向きです。
ステップ2 – 手の位置と指の配置
アングロ・コンサーティーナでは、両手とも小指を含めた4本の指を使って演奏します。コンサーティーナ中央列の上4つのボタンに、それぞれ4本の指を置きます。これが基本のスタートポジションです。なお、親指はエアボタンを押すためだけに使用します。
ステップ3 – 最初の音を出してみましょう
右手の親指でエアボタンを押しながら、蛇腹を少し引いて開きます。次に、左手の人差し指を中央列の一番上のボタン(膝側ではなく、コンサーティーナ上部に最も近いボタン)に置きます。
そのボタンを押したまま蛇腹を押し込むと、最初の音が鳴ります。おめでとうございます。これが「G」の音です。続いて、同じボタンを押したまま、今度は蛇腹を反対方向へ引きます。このとき鳴る音は「A」です。
この2つの音を交互に鳴らしながら、蛇腹を押す・引く動きの感覚をつかんでみましょう。

出典 https://blog.mcneelamusic.com/
イングリッシュ・コンサーティーナの演奏方法
イングリッシュ・コンサーティーナは単音式(ユニソノリック)の楽器です。これは、蛇腹を押しても引いても、1つのボタンから同じ音が出ることを意味します(ピアノアコーディオンと同じ仕組みです)。イングリッシュ・コンサーティーナは、主にイングランドの伝統音楽で使用されています。アングロ・コンサーティーナと同様に、イングリッシュ・コンサーティーナもクロマチック楽器です。左右それぞれの中央2列にはハ長調(C)の音が配置され、外側の列には臨時記号(シャープやフラット)の音が配置されています。
ステップ1 – コンサーティーナの持ち方
コンサーティーナを膝の上に置き、片側だけを膝の上部に乗せて重さを支えます。動かす必要があるのはコンサーティーナの片側だけです。両側のサムストラップ(親指用ストラップ)に親指を通します。小指はフィンガーレスト(小指掛け)の下に添えます。
※注意: コンサーティーナは必ず正しい向きで持ちましょう。サムストラップが楽器の上側に来る向きが正しい向きです。
ステップ2 – 手の位置と指の配置
イングリッシュ・コンサーティーナでは、小指は楽器を支えるために使用し、それ以外の指で演奏します。コンサーティーナ中央列の上3つのボタンに、3本の指を置きます。これが基本のスタートポジションです。イングリッシュ・コンサーティーナでは、通常、右手の人差し指でエアボタンを押します。
ステップ3 – 最初の音を出してみましょう
右手の人差し指でエアボタンを押し、蛇腹が強く閉じた状態にならないよう少し引いて開きます。コンサーティーナ左側にある「G」のボタンを見つけて押します。この音は、蛇腹を押しても引いても同じ音が鳴ります。
続いて、楽器の反対側にある「G」のボタンも押してみましょう。
左右の「G」を交互に鳴らしながら、蛇腹を押す・引く動きの感覚をつかんでみましょう。
ステップ4 – コンサーティーナを探求してみましょう
運指表を参考にしながら、コンサーティーナで演奏できるさまざまな音を試してみましょう。
ステップ5 – コンサーティーナをマスターしましょう
コンサーティーナの先生やオンラインレッスンを活用し、できるだけ多くの音楽を聴いて演奏のヒントを得ながら、とにかく練習を重ねましょう。

出典 https://blog.mcneelamusic.com/
コンサーティーナの価格はどれくらいですか?
コンサーティーナは、他の楽器と同様に価格の幅が非常に大きい楽器です。購入する際は、あまりにも安価なコンサーティーナには注意しましょう。価格が極端に安い場合は、楽器自体の品質が低いことを反映しているケースが少なくありません。最初に少し多めの予算をかけて品質の良いものを選ぶことで、長い目で見れば結果的に費用を抑えられるでしょう。
コンサーティーナの価格の目安
初心者向けのコンサーティーナは約200ユーロから購入できますが、品質の良い学生向けモデルは400ユーロ以上が目安です。
品質の良い中級者向けモデルは、1,000ユーロ以上になります。
上級者向けやプロ仕様のコンサーティーナは、さらに高価になります。プレミアムなヴィンテージ・コンサーティーナの中には、7,000ユーロを超える価格で取引されるものもあります。
