アイルランドで最高のトラッド・セッションを楽しむためのガイド

出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、「伝統的なアイリッシュミュージックセッションが楽しめるアイリッシュパブ」についての解説記事を許可を得て翻訳しました。

原文：An Insider’s Guide to the Best Trad Sessions in Ireland

アイルランドで最高のトラッド・セッションを楽しむためのガイド

アイルランド音楽は世界中で人気を博しており、中国、日本、ブラジル、オーストラリア、ヨーロッパ各地、そしてもちろんアメリカでも素晴らしいアイルランド音楽が演奏されています。

ここアイルランドでもセッションには事欠きませんが、どのように、そしてより重要なのは、どこでセッションを見つけることができるかということです。まず、最初に…

観光客の罠に注意

アイルランドを初めて訪れるなら、アイリッシュ・パブで聴ける音楽の質や信憑性は千差万別であることを知っておくことが大切です。例えば、「パブ・ミュージック」とトラッドセッションには大きな違いがあります。

特にダブリンのテンプルバーTemple Bar（ケリー州のキラーニーKillarneyも要注意）には、華やかさを備えた「アイリッシュ・ミュージック」を提供する観光地的な店が多くあります。様式化されたダンスや衣装が満載のリバーダンス・スタイルのショーから、エド・シーランの「ゴールウェイ・ガール」をギター1本で熱唱するショーまで、ありとあらゆるものが見られます。どちらも、本物を求めるアイリッシュミュージックファンにとっては、理想的な選択肢とは言えません。

本物のアイリッシュミュージックセッションを見極めるには

本物の伝統的なアイリッシュミュージックセッションはよそからの参加者にも開かれており、パブの片隅でミュージシャンが集まって行われるのが一般的です。アイリッシュミュージックのセッションは、私たちアイルランド人が「概念‘notions’」と呼ぶものに欠けているのが普通です。カジュアルであればあるほどいいのです。

ステージやマイクがあっても、音楽が楽しめないわけではありませんが、他のミュージシャンが参加できるオープンなセッションでないことは確かです。だから、もしあなたが自分の音楽的な筋肉を鍛えたいと思っているなら、ここはあなたのためのスポットではないでしょう。

絶対厳守事項ではありませんが、マイクとステージの存在は、時として本物のまたは伝統的な音楽ではないかもしれないという警告のサインでしょう。このあたりは、ご自身の判断でお願いします。もしダニーボーイの歌が聞こえたら、逃げてください。しかし、パブの中には、お客さんを楽しませるために、最高のミュージシャンを雇うところもあります。ですから、もしあなたが下記のリストにある店にいるのであれば、マイクがあっても純粋に音楽をよりよく聴かせるためです。以下の各店舗は、「McNeelaのお墨付き」を取得しており、本物のアイリッシュミュージックが体験できることでしょう。

O’Donoghues Pub, Merrion Row, Dublin – 出典 https://blog.mcneelamusic.com/

ダブリンでアイリッシュミュージックに出会えるベストスポット

ダブリンの中心街には、本物のアイリッシュミュージックを確実に楽しめる隠れ家的な場所がいくつかあります。以下の愛すべきスポットでは、間違った方向に進むことはまずありません。

The Cobblestone Pub, Dublin – 出典 https://blog.mcneelamusic.com/

The Cobblestone Pub

スミスフィールドにあるザ・コブルストン・パブは、マリガン家が何世代にもわたって経営しており、最高の伝統的なアイルランド音楽、歌、踊りの代名詞となっています。ダブリンを代表するこのパブは、アイルランドの一流ミュージシャンで溢れかえっていることがよくあります。私はこの店で、ビールを飲み音楽を聴きながら、素晴らしい夜を過ごしたものです。未経験の方に警告します。The Cobblestoneには、ダブリンのアイリッシュ・トラッド・シーンで活躍する最高のミュージシャンたちが集まっています。彼らは経験豊富なミュージシャンであり、エキスパートレベルの曲を演奏するためにそこにいるのです。もし参加したいのであれば、自分の演奏がそれに見合うものであることを確認してください。

また、パブの規模が小さいことも特筆すべき点です。セッションが始まると席を探すのが大変ですが、そんなことは気にしないでください。パブの雰囲気はいつもフレンドリーで心地よく、マリガン一家は素敵な人たちばかりです。あなたがダブリンの人であろうと、町外れから来た人であろうと、The Cobblestoneはセッションの穴場リストに絶対入っているはずです。

Piper’s Corner

Piper’s Cornerは、ダブリンの中心部、マールボロ・ストリートMarlborough Streetにあり、アイルランドのイリアン・パイパー、ショーン・ポッツSeán Pottsが共同経営していますので、正統派の素晴らしいアイルランド音楽の場所だと言っても驚かないでしょう。ダブリンの伝統音楽のシーンでは比較的新しい存在ですが、この居心地のよいパブでは、アイルランドで最も才能あるアイルランドの伝統音楽家たちによるセッションが毎晩開催されています。パイパーズ・コーナーはその名のとおりトラッドに親しむパブですが、それだけでなく、ダブリン市内でアイルランド語が通じる数少ないパブでもあります。スタッフの多くがアイルランド語を流暢に話すので、カプラ・フォーカルcúpla focalの練習をしたい人にはうってつけの場所です。

Baggot Street の O’Donoghues

ダブリン市内には、Suffolk StreetとMerrion Row, Baggot Streetの2つのO’Donoghuesパブがあるので、注意が必要です。マクニーラのお墨付きがあるのは後者です。昔、Christy MooreとDublinersのお気に入りだったO’Donoghuesは、輝かしい音楽の歴史を誇っています。シェイマス・エニスSéamus Ennis、ジョー・ヒーニーJoe Heaney、ザ・フューリーズThe Fureys、フィル・リノットPhil Lynnotなど、ダブリンの偉大なミュージシャンたちがここで演奏し、現在も週7日、素晴らしいアイルランド音楽のセッションが開催されています。

オドノヒューには、本格的なトラッドミュージシャン、観光客、夜の仕事を終えたスーツ姿の会社員、フォークバラードの演奏者、地元の人など、さまざまな人が集まりますが、居心地の良い、しかしにぎやかなパブで、誰もが自分の居場所を見つけ、楽しく交わることができるのです。店内には、このパブのユニークな音楽的遺産を築き上げたミュージシャンたちの絵や写真が飾られています。もし音楽に飽きたら、「Guess Who」ゲームでひと休みすることもできます。オドノヒューは、アイルランドの伝統音楽の世界では伝説的な存在で、かのアンディ・アーヴァインAndy Irvineも、古き良き時代を思い出しながら、この店への愛着を歌にしたほどです。

Conradh na Gaeilge

ハーコート・ストリートHarcourt StreetにあるConradh na Gaeilgeの本部は、長い間、ダブリンで最高のアイリッシュミュージックのセッションの場となってきました。Club Conradhはアイルランド語を話すパブで、トラッドセッションから、シャン・ノース（sean nós）・シンギング・サークル、正式なコンサートまで、あらゆるイベントが開催されています。アイルランド語が堪能な人はもちろん、cúpla focalを試してみたい人にも理想的な場所です。ただし、地元の大学のトラッド・ソサエティに非常に人気のある場所なので、注意が必要です。そのため、強力なミュージシャンや良い曲が演奏される一方で、夜は少々荒れ模様になることもあります！

出向く前にウェブサイトをチェックする価値はあるかもしれません。

http://www.anclub.ie/

Walsh’s Stoneybatter

The Cobblestoneのすぐ近くStoneybatterにあるWalsh’sも、音楽を楽しむのに最適なスポットです。

シンガーソングライターのリサ・オニールLisa O’Neill とフォークデュオのイェ・バガボンズYe Vagabonds がこのパブの専属ミュージシャンです。彼らは毎週日曜日と月曜日にそれぞれ演奏し、ダブリンの優秀なミュージシャンが頻繁に参加しています。Walsh’sは、椅子に腰掛けて居心地の良いパイントを飲みながら、カジュアルなセッションを楽しむのに最適なスポットです。

The Ferryman

ダブリンの中心街にある象徴的なパブ、フェリーマンFerryman Pub は、長年にわたり、音楽でお客様を楽しませてきました。伝説的なオブライエン家の一員であるミュージシャンのトム・オブライエンTom O’Brienが経営しており、彼の血に流れる音楽がパブにも流れているのは当然でしょう。90年代、The Ferrymanはダブリン市内で質の高いトラッド音楽を提供する数少ないパブのひとつで、ダブリンの一流ミュージシャンが足繁く通う最高品質のセッションで評判となりました。バーの後ろでパイントのタップを倒すトムの姿や、フィドルで数曲弾くためにスツールに座っているトムをよく見かけました。現在でも、演奏したい人、聴きたい人のために素晴らしい音楽を提供しています。ここでは、由緒あるウイリアンパイプ奏者のミック・オブライエンとフィドルの名手イーファ・ニ・ブライエンAoife Ní Bhriain （それぞれトムの弟と姪）が、この象徴的なパブで数曲演奏しているところをご紹介します。

The Palace Bar

The Palace BarはTemple Barで私がお勧めする数少ない演奏スポットの一つです。このエリアにある他の多くのライブハウスは「観光地化」というレッテルを貼られていますが、The Palaceでは頻繁に本物のカジュアルなトラッドセッションが開催されています。ダブリンのミュージシャンは、この店で演奏とビールを楽しむことができると考えているようで、期待を裏切ることはないでしょう。

1823年創業のパレス・バーは、ダブリンのアートシーンと長い付き合いがあります。1930年代から1950年代にかけて、ブレンダン・ビーハンBrendan Behan、パトリック・カバナーPatrick Kavanagh、フラン・オブライエンFlann O’Brien、サミュエル・ベケットSamuel Beckettなど、アイルランドが誇る文豪たちの隠れ家となり、文学パブとしての評判を集めました。

The Palace Bar, Dublin – 出典 https://www.thepalacebardublin.com/

ダブリンの名誉ある選外佳作

首都ダブリンは、本当に選択肢が豊富な街です。私のお気に入りのパブやセッションについて一日中ここに座って書いていても、すべてを網羅することはできません。書きたい場所が多すぎるのです。しかし、私が除外するのは不謹慎であるような、もっと象徴的な場所がいくつかあります。これらの老舗は、本物のアイルランド音楽をしっかりと提唱しており、本物のアイルランド音楽を体験できることを保証してくれます。

• Devitts, Camden Street
• McNeills, Capel Street
• The Celt, Talbot Street
• Darkey Kellys, Fishamble Street
• O’Sheas Merchant, Lower Bridge Street
• Mother Reillys, Rathmines
• The Bloody Stream, Howth
• Áras Chrónáin, Clondalkin
• The Séamus Ennis Centre, Naul

アイリッシュ・ミュージック・フェスティバル

出典 https://blog.mcneelamusic.com/

フラー・キョール（音楽祭）

コールタス・キョールトリ・エーランComhaltas Ceoltóirí Éireannが主催するフラーキョール・ナ・エーランFleadh Cheoil na hÉireannは、毎年行われる世界最大のアイルランド伝統音楽、歌、踊りの祭典です。1週間にわたるこのフェスティバルでは、アイルランド音楽のコンテスト、コンサート、ワークショップ、セッションなど、さまざまな催しが行われます。最高のメンバーが集まり、競い合い、教え合い、学び合い、様々な音楽を奏でます。朝から晩まで、あらゆる街角で、あらゆる会場で音楽が演奏されます。本格的なアイルランド音楽を体験したいなら、ぜひ参加してみてください。オール・アイルランド・フラーThe All Ireland Fleadhは、毎年、約50万人の観客を集めています。今年は、ウェストミース州マリンガーで開催されます。

宿泊施設はあっという間に埋まってしまうので、参加したい人は今すぐ計画を立てることをおすすめします。

フラーに参加することほど素晴らしい体験は他にありませんから、ぜひ一度体験してみてください。

クレア県ミルタウン・マルベイのWillie Clancy Summer School

ウィリー・クランシー・サマースクールWillie Clancy Summer Schoolは、フラーに似たイベント（ただし、競技はありません）で、50年前からアイルランド音楽の愛好家がクレア州のミルタウン・マルベイMiltown Malbayに大勢集まってきています。ウィリー・クランシー・サマースクールは、偉大なウイリアン・パイパー、ウィリー・クランシーWillie Clancyを記念して設立されましたが、年々進化を続け、アイルランド国内外から集まるアイルランド人ミュージシャンにとって音楽のメッカのような存在になっています。このサマースクールでは、毎年、豪華な講師陣を迎え、アイルランドの伝統楽器全般のワークショップを開催しています。熱心なミュージシャンが参加するセッション、リサイタル、レクチャー、ケーリーなどがたくさんあるのはご想像のとおりです。

ミルタウン・マルベイでは、あらゆる方向から音楽が聞こえてくるので、この没入感のある音楽体験は見逃せません。

リートゥリム県ドラムシャンボのJoe Mooney Summer School

毎年7月、Drumshanboでは、受賞歴のあるJoe Mooney Summer Schoolが開催されます。これは、1週間にわたるアイルランドの伝統音楽、歌、踊りのフェスティバルです。このフェスティバルは、愛する故郷のために多大な貢献をした故ジョー・ムーニーにちなんで名付けられ、リートゥリムの豊かな伝統音楽の普及と保存に努めています。このフェスティバルには、遠くからもミュージシャンが訪れ、のんびりとした音楽三昧の1週間を過ごします。ドラムシャンボは、特に毎年夏になると音楽に包まれる不思議なスポットです。

アイルランド各地にある最高のアイリッシュ・ミュージック・パブ

もちろん、素晴らしいアイリッシュ・ミュージックに出会えるのはダブリンだけではありません。この小さな島には、曲とビールが流れる会場が数千とあります。全部を紹介したいところですが、何年もかかるかもしれません。そこで、お勧めのスポットをいくつかご紹介しましょう。

メイヨー県ウェストポートのMatt Molloy’s

もしあなたが西部で音楽を聴きたいなら、Matt Molloy’sほど素晴らしい場所はないでしょう。伝説的なアイルランドのフルート奏者、マット・モロイ Matt Molloy が自ら経営するこの活気あふれるスポットでは、毎夜音楽が楽しめます。モロイズ・パブには、国内屈指のミュージシャンが奏でる最高のアイルランド音楽を楽しむために、遠方からも多くの人が訪れます。ジョー・バイデン米国大統領でさえ、その魅力に抵抗することはできませんでした。バイデン氏のお墨付きは伊達ではありません。

出典 https://blog.mcneelamusic.com/

多くの著名なミュージシャンの常連であるMolloy’sは、音楽で溢れかえっています。もしあなたがマットのフルート演奏のファンなら（そうでない人がいるのでしょうか）、マエストロ自身の演奏と、彼の仲間たちの演奏を見に行くことを強くお勧めします。

リートゥリム県キャリック・オン・シャノンのCryans Teach Cheoil

音楽はCryan’sに深く浸透しており、その基盤の一部となっているようなものです。

キャリック・オン・シャノンCarrick on Shannonにお越しの際は、流れる曲に耳を澄ませ、アイルランドで最も素晴らしい音楽パブのひとつに足を運んでみてはいかがでしょうか。Cryan’sの雰囲気は、いつもフレンドリーで心地よい。そこで過ごす夜が悪いものであったことは一度もありません。楽しいひとときと素晴らしい音楽が待っています。

コーク県クロナキルティのDe Barra’s Folk Club

カーネギーホール、ロイヤルアルバート、シドニーオペラハウス、そしてデ・バラズがある
― クリスティ・ムーア

西コークのワイルドアトランティックウェイ沿いにある美しい海辺の町クロナキルティClonakiltyにあるデバラズ・フォーククラブは、40年以上も前から生演奏の拠点として知られています。独立したで草の根的なアイルランド音楽の場として、アイルランド国内だけでなく、世界的にも高い評価を得ています。

パブ自体は、他の最高のパブ同様に居心地の良い場所です。壁には、イリアン・パイプス、フィドル、フルートなど、さまざまな楽器が飾られており、訪れる人に、ここが本物の伝統的なアイリッシュミュージックの会場であることを思い出させてくれるのです。

De Barra’sでは、オープン・セッションから親密なライブ、大物ミュージシャンのヘッドライン・パフォーマンスまで、あらゆるイベントを専用のホールで開催しています。どなたにも楽しんでいただけます。

クレア県ドゥーリンのMac Diarmada’s

クレア県の素晴らしいアイリッシュミュージックパブや会場、アートセンターをすべて紹介することができないことをお許しください。それはかなり大変な作業です。クレア県の水には、間違いなく何かがあります。クレア州では、何世代にもわたるアイルランドの伝統音楽家が、その多くの町や地域から生まれ、独自のブログ記事を書くのに値するほど、盛んな音楽シーンを発展させてきたからです。1日の時間は限られていますから、もしクレアの素晴らしいミュージシャンが読んでいたら、ぜひ、あなたのお気に入りの場所をコメントで教えてください。しかし、私がどうしても挙げたいのは、Wild Atlantic Way沿いのDoolinにあるMac Diarmada’sまたは McDermott’sです。ドゥーリンのどのパブでも、おいしい料理と心地よい音楽を提供してくれますが、McDermott’sには何か特別なものがあります。この家族経営のパブは、4世代にわたってMcDermott家のものです。クレア州の一流ミュージシャンによる音楽が毎晩流れており、一見の価値があります。きっと楽しいひとときを過ごせることでしょう。

ラウス県ドロヘダのTí Chairbre

ラウス州ドロヘダにあるTí Chairbreまたはカーベリーズ・パブCarberry’s Pub は、お酒を楽しむのに最適な場所です。1880年以来、同じ家族によって経営されているTí Chairbreは、正真正銘のパブです。

ここにはnotionのようなものはなく、古き良き時代の音楽が流れています。毎週火曜日のオープンセッションでは、どんなミュージシャンも歓迎されますが、Tí Chairbreは、高いレベルのミュージシャンを惹きつける傾向があります。一緒に演奏したい人も、ただ座って聴きたい人も、きっと楽しい時間になるはずです。

出典 https://blog.mcneelamusic.com/

ゴールウェイのThe Crane Bar

ゴールウェイは、活気あるアートシーンで知られる都市ですが、アイルランドの伝統音楽に関しては、傑出したパブがあります。シー・ロードにあるクレーン・バーCrane Barは、ゴールウェイで最も有名な伝統音楽パブの一つで、本格的なセッションを開催している数少ないパブの一つです。毎晩、伝統的なアイルランド音楽が生演奏され、地元のミュージシャンや観光客に人気のスポットです。

The Craneでのセッションは、音楽が全てであり、エゴや気取りは全くなく、とても居心地の良い場所です。この会場のもうひとつの魅力は、その場の雰囲気に合わせて踊れるスペースが十分にあることです。

もちろん、他の会場と同様、アイルランドの一流ミュージシャンを招いて、よりフォーマルなパフォーマンスも開催されています。以下のビデオでは、TG4の人気アイリッシュミュージック番組「Geantraí」のために収録されたWe Banjo 3によるThe Crane Barでのパフォーマンスを楽しむことができます。

さらに…

このほかにも、音楽とビールを存分に楽しめる、国内のおすすめスポットをいくつかご紹介します。

• Shoot The Crows – Sligo
• Bofey Quinns – Corofin, Co. Clare
• An Spailpín Fánach – Cork
• The Corner House – Cork
• Connollys of Leap – Leap, Co. Cork
• Levi’s Corner House – Ballydehob, Co. Cork
• Leo’s Tavern – Crolly, Co, Donegal
• Slieve Bloom Bar – Kinnity, Co. Offally
• Jim o’ The Mills – Thurles, Co. Tipperary
• Gunnings – Mullingar, Co. Westmeath
• The Chambers – Mullingar, Co. Westmeath

アイルランド音楽文化センター

アイルランド音楽はパブで聴けるだけではありません。アイルランド各地にある文化センターIrish Music Culture Centreでは、曜日を問わず、夜通しアイリッシュミュージックのセッションが行われています。

Comhaltas Ceoltoirí Éireann は、アイルランドの伝統音楽、歌、ダンスの振興と保存を担当するアイルランドの全国組織です。アイルランドの各地にある文化センターでは、あらゆる年齢層の音楽家がライブ演奏を楽しむことができます。

• Áras an Mhuilinn – Mullingar, Co. Westmeath
• Brú Ború – Cashel, Co. Tipperary
• Brú na Sí – Youghal, Co. Cork
• Ceoláras Coleman – Gurteen, Co. Sligo
• Clasac – Clontarf, Co. Dublin
• Cnoc na Gaoithe – Tulla, Co. Clare
• Cois na hAbhna – Ennis, Co. Clare
• Cultúrlann na hÉireann – Monkstown, Co. Dublin
• Dún na Sí – Moate, Co. Westmeath
• Dún Uladh – Omagh, Co. Tyrone
• Kilrush Regional Centre – Kilrush, Co. Clare
• Morrison Teach Cheoil – Riverstown, Co. Sligo
• Oriel Centre – Dundalk, Co. Louth

その他、アラス・クロナインやシェイマス・エニス・センターなど、アイルランド音楽セッションを主催する芸術団体は数え切れないほどあります（ただし、これらに限りません）。

The Séamus Ennis Centre, Naul, North County Dublin 出典 https://blog.mcneelamusic.com/

地元のコールタス支部

アイルランド国内には数百のコールタス支部があり、ほとんどの支部がアイルランド伝統音楽のセッションを含む数多くの活動を実施しています。

これらのグループはボランティアベースで運営されており、どのような経験レベルの音楽家でも大歓迎です。もし、あなたが地元のアイリッシュミュージックグループと一緒に音楽を楽しみたいのであれば、ぜひお近くのコールタス支部に連絡を取ってみてください。きっと両手を広げてあなたを受け入れてくれるはずです。

お近くのコールタス支部は、コンマルタのウェブサイトから検索することができます。

出典 ‘In the parlour at McCollum’s’ – Photo by Gerald Moore

次の目的地は？

さて、McNeelaのお気に入りのアイルランド音楽の会場とセッションの（簡単な）まとめです。もし、あなたのお気に入りの会場がなかったら、下のコメント欄で教えてください。セッションに参加したことがない方は、下記の記事をお読みください。

アイルランド音楽のセッションについての解説

経験豊富なプロなら、何を待っているのでしょうか？ 演奏する曲はあるのです！

世界が私たちに与えてくれた最高の贈り物、アイルランドの伝統音楽を楽しんでください。

[Images: Featured image by by Clem Onojeghuo on Unsplash]

関連記事

アイルランド音楽のセッションについての解説

【イベントレポート】フェーレ・トーキョー2022